みなさん日々の生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
今回は、ロードバイクに限らず、タイヤに空気を入れるためになくてはならない、バルブ。
その上に被っている、バルブキャップについてのお話です。
先日、自転車のメンテナンスをしている時にふと、「これ、必要なのか?」という疑問が浮かびましたので、調べてみました。
結論を言えば、ロードバイクに限って言えば走るときに絶対に必要なものというわけではないようです。
ただ、万が一の安全ことを考えると付けておいた方が良い、と言える物だと感じました。
バルブキャップの役割
バルブキャップとは、主に、タイヤに空気を注入・保持するために必要な、バルブの先端部分に被せるカバーのようなものです。
市販されているバルブには、樹脂製の黒いバルブキャップが被せられているのを見たことがあると思います。
このキャップ、何を目的に装着されているのかネットで調べてみると、いくつか役割があるようです。
役割①:バルブ先端の保護
これは誰もが思いつく理由ですね。
バルブはタイヤやチューブに空気を送り込むための入り口ですので、ここが走行中にはね上げた小石や枝で破損してしまうと、空気圧の調整ができなくなります。
また、雨天走行時に水がバルブに付着して、内部に錆が発生するのを防ぐ役割もあります。
ちなみに、バルブキャップの有無はタイヤの空気圧の保持に何ら関係ありません(先端が破損した場合は別ですが)。
ロードバイクのタイヤに採用されている仏式バルブは、バルブ本体内が逆止弁構造のため、バルブコアをしっかりと締めておけば空気圧は保持できます(タイヤやチューブから少しずつ空気は抜けていくので、完全な密閉はできないですが)。
なので、プロが使用する機材ではバルブキャップはつけられていないのが常識なようです。
参考:バルブの話(raleigh.jp)
役割②:チューブを傷つけないため
これは、主にクリンチャータイヤで使用する、バルブとチューブが一体構造になった製品に言えることです。
クリンチャータイヤ用のチューブは、バルブを中心にチューブをぐるぐる巻きにして箱詰めした状態で売られています。
その際に、バルブの先端がチューブを傷つけないようキャップがされている、という説があるようです。
言われてみれば確かに、買った時点でチューブに穴が開いている、なんて自体は避けたいので、その説は一理あると思います。
が、わざわざそのためだけにバルブにねじ切り加工するか? という疑問があるので、個人的にこの説は「バルブ先端保護」という役割の副次的な理由だと考えます。
すぐ割れてどこかに行ってしまう、あの樹脂製の黒いバルブキャップも『チューブ保護用に仮で被せている』と考えれば、壊れやすいのも納得できます。
というわけで、バルブキャップについて調べた結論としては、
- バルブキャップは、バルブ本体の保護や、販売時のチューブ損傷防止の役割を持っている。
- 乗って走ることへの影響は少ないので、無いならないで問題ないが、出かけた先でのトラブル(落車でバルブが破損するなど)回避のためには、バルブキャップはつけておいた方が良い
という感じです。
ライトなどのように法的に決まりがあるような部分ではないので、バルブキャップの装着については個人の自由にしてよいと思います。
いろいろなバルブキャップの種類を紹介
バルブキャップの装着については個人の裁量によりますが、市場にはいろいろな種類のバルブキャップが販売されていますので、愛車のカスタマイズパーツとして、検討するのもありです。
バルブキャップを
— Aconitium-Monks (@RectesD) February 15, 2021
オイルスリック(レインボー)カラーに変えたわけだが
これがまぁタイヤ回したときに
綺麗に見えるんだわ
ワンポイントカラーとして導入したんだが中々映えるなぁ
一見分からないけどよく見ると分かる拘りっていうのか、こういうの好きなんだ
走ってるとき上から見ては
満ち足りてる pic.twitter.com/jMIRq5dRx4
販売されているバルブキャップのうち、個人的に気になったものを一部ご紹介します。
パワーメーター機能付きバルブキャップ : AROFLY X-ELITE A1
バルブに装着するだけでパワーを計測してくれる優れもの。
旧モデルは精度が悪くて浸透しませんでしたが、今作は専用のサイクルコンピュータも開発したという割と本気度高め。
個人的にも気になる商品です。
コアリムーバー機能付きバルブキャップ : Panaracer バルブコアツール
チューブレスタイヤユーザーの強い味方。
シーラント剤を入れる時に必要なバルブコア抜きの機能がついたキャップで、常に装着しておくことで必要な時に手元にない! なんていう事態を防げます。
コアリムーバー機能付きバルブキャップ : GRANITEDESIGN Jucy nipple
こちらもバルブコア抜き機能がついたバルブキャップ。
Panaracerと比べると、デザイン的にはこちらの製品に軍配があがるのではと思っています。
参考 : Granite Design公式HP
日本の技術力を集結したバルブリング : RUNWELL VALVE RING
主にトラック競技用自転車に使用する工具を作成しているRUNWELLのバルブリング。
特殊な機能があるわけではありませんが、一目見ただけでわかる、他の製品と一線を画す美しさ。
よくこんなシンプルなものにこれだけのオーラをまとえるなと見るたびに思います。
ほしい
参考 : RUNWELL公式HP
その他
・アルミ製バルブキャップ
・チタン製バルブキャップ
・LED付きの光るバルブキャップ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バルブキャップはチューブの保護のためにあるもので走行時は特に不要、という見解は、今回調べてみて初めて知りました。
確かに、絶対必要かといわれればそうではないので、その説には納得です。
ただ、一人で長距離を走るような方は、無用なトラブルを避けるためにもつけておいたほうが良いでしょう。
また、別につけていても問題ないものなので、ご自身の愛車のカスタマイズを検討されている方は、バルブキャップの交換を検討してみてもよいかもしれません。
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