皆さん日々の生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
ようやく、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が全国で全面解除となりましたね。
およそ1か月間に渡った外出自粛要請は、過ごしている間は終わりの見えない状態ということもあって永遠に感じられましたが、終わってみればあっという間だった気もするので、人間の時間間隔は本当によくできているなと勝手に感心しています。
こんな風に呑気に自粛生活を満喫できたのも、行政の皆様の尽力や、最前線に立たれている医療従事者の皆様の勇気のお陰です。
そのほか、生活インフラを通常通り維持するために従事された様々な皆様に感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
さて、そうやって皆様の努力に支えられて家族全員がおうち時間を満喫いたしましたが、期間中にamazon primeで映画「栄光のマイヨジョーヌ」がレンタル配信されていましたので、それを見た感想を書きたいと思います。
一言でいえば、レース当時の興奮を思い出させてくれる、何度も見たいと思わせられる面白さでした。
あらすじ
僕らはライダーである前に人間で、このチームは人間の集まりそのものなんだ
―エステバン・チャベス
『栄光のマイヨジョーヌ』はオーストラリア発のプロ・サイクリング・ロードレースチームグリーンエッジの物語。その発足から5年に渡り、彼らのレースツアーに密着したドキュメンタリー映画。
アスリートならではの反骨精神で逆境を跳ね返し、勝利をつかむ決意で団結したチームが、国際レースに挑んだ、5年間のツアーの様子をチーム内部からつぶさに撮影し、勢いに乗る選手や困難にぶつかる選手の姿を通して、チームの信念が浮き彫りとなったスポーツ・ノンフィクション。この新生チームは、メンバーそれぞれがその深い人間愛から競技にアプローチし、ちぐはぐのチーム編成にもかかわらず、まさかのチャンピオンが誕生する。
選手ひとりひとりが自らの目標を達成していく過程で芽生える信頼を糧に「本当に強いチーム」とはを描き出していきます。現代を生きる企業戦士たちにも十分に参考になるチーム作りの秘訣が満載のドキュメンタリー映画。
映画公式サイトより(https://www.greenedge-movie.com/about)
口コミ評価は星4.9と驚異の高評価です。 ※2020年5月25日現在
作品全体の流れ
ストーリーとして、チーム発足からの5年間を主要レースを振り返る内容です。
2012年のミラノ~サンレモから2016年のパリ・ルーベまでの、グリーンエッジ(現ミッチェルトン・スコット)が活躍したレースシーンのハイライトと、選手やスタッフがその後にレースを振り返るインタビューで構成されています。
登場する主要な選手とレースは、下表のとおり。
選手 | 作中の主要なレース()は年号 |
サイモン・ゲランス (Simon Gerrans) | ミラノ~サンレモ(2012) ツール・ド・フランス(2013) |
エステバン・チャベス (Esteban Chaves) | ブエルタ・ア・エスパーニャ(2015) |
マシュー・ヘイマン (Matthew Hayman) | パリ・ルーベ(2016) |
ハイライトで振り返るレースはどれも当時、非常にインパクトを残したものばかりですので、グリーンエッジ(現在はミッチェルトン・スコット)のファンでなくともロードレース好きには十分楽しめるシーンが盛りだくさんです。
ファビアン・カンチェラーラファンの自分としては、ちょっとこの映画で登場していることが嬉しかったです(しかも強力な敵として)。
視聴後の感想
作品の中心は、映画原題の「One For All」が示すように、チームスタッフ、選手全員が主役であるという表現が多いですが、この映画の、このチームの中心人物は誰かと聞かれたならば、自分はエステバン・チャベスだと答えます。
この映画はグリーンエッジの歴史であると同時に、エステバン・チャベスの栄光の軌跡でもある、というのが視聴後真っ先に浮かんだ感想でした。
チームと契約する前の大ケガから始まり、ブエルタ・ア・エスパーニャでの劇的勝利。そして、チームのベテランであるマシュー・ヘイマンを奮起させ、彼の長年の夢であるパリ・ルーベで勝つために再び挑戦するきっかけを作ったあのカリスマ性は、十分なストーリーのある選手として、映画の中で非常に魅力的に描かれています。
映画は大ケガからの劇的な復活で幕を閉じたエステバン・チャベスですが、その後、病気を患い、再び低迷期に入り、そしてまた復活してくれます。
そのあたりの情報を既に知っているロードレースファンにとっては、映画の中のエステバン・チャベスの笑顔はまだ違った見え方がするのではないでしょうか。
映画の中でも登場しますが、このチームは今でもチームスタッフや選手の舞台裏をYoutubeにアップしてくれているので、自分もワールドチームの中では勝手に愛着を持っているチームの一つです(最近はどこのチームもメディア戦略に力を入れていますが)。
また、上で紹介したチームのチャンネルではありませんが、エステバン・チャベスを再び襲った低迷期についてインタビューしたドキュメンタリー動画が、Youtubeでアップされていますので、興味のある方はぜひご覧ください(全編英語、再生時間訳20分とかなり見ごたえがあります)。
まとめ
映画館での上映は、新型コロナの影響で一時中止していたようですが、5/18(月)より一部劇場で上映が再開されているようです。詳しくは映画公式ホームページにて確認してください。
映画館で見るもよし、amazon primeで見るもよし、ご興味ある方はぜひご覧ください。
少しでもロードレースに興味のある方ならきっと楽しめるはずです。
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