みなさん日々の生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
今回はトイレトレーニングと幼稚園の関係についてご紹介します。
これまで当ブログでは、わが子のトイレトレーニングの経過を報告してきました。
4月からわが子も無事に幼稚園へ入園を果たし、毎日楽しそうに通っているのですが、トイレトレーニングは相変わらず継続中です。
家でのトイレトレーニングは上の記事のとおり、今もゆっくり進めています。
幼稚園でも、先生方がトイレでおしっこやうんちをするよう促してくれているようなのですが、トイトレ完了までの道のりはまだまだそうです。
そんな状況でふと、「トイレトレーニングって、そもそも幼稚園の教育カリキュラムに含まれているのだろうか? もし含まれていないなら、負担をかけてしまっているのではないか?」という疑問と不安が湧いてきましたので、調べてみました。
調べた結論を簡単にまとめると、下のとおりです。
- 幼稚園で学ぶべきことにトイレトレーニングは含まれているので、幼稚園に入る前にトイトレを完了しなければいけないわけではない。
- ただし、子どもの教育に関する責任は保護者にあるので、幼稚園に丸投げするのではなく、家庭でもしっかりトイレトレーニングを行っていく※焦る要はない。
幼稚園の教育方針はどう決まっているのか?
そもそも、幼稚園とは何なのか、解説します。
幼稚園を管轄している文部科学省のページには、以下のように説明があります。
幼稚園も小学校や中学校と同じ「学校」です。3歳から小学校入学前までの子供は、全国どこでも共通の教育課程の基準(「幼稚園教育要領」)に基づく教育が受けられます。
文部科学省HPより(https://www.mext.go.jp/kids/find/kyoiku/mext_0001.html)
幼稚園は、遊びを大切にした教育を行っています。この時期に思い切り遊ぶことで、その後の学びや創造性が豊かになるといわれています。 このため、幼稚園では、小学校以降の教育と異なり、教科書を使わず、「遊び」中心の活動を行っています。これらの「遊び」は、「国語」や「算数」などと同じように子供の将来にとって重要な学習なのです。
幼稚園の運営母体には公立と私立がありますが、基本的には上の引用文にある「幼稚園教育要領」に基づく教育が行われています(各幼稚園ごとの多少の違いがありますが、おおむねこの要領にそってカリキュラムが組まれているはずです)。
幼稚園教育要領 | 教育基本法と学校教育法を基に幼稚園にて何を指導するのかを具体的にまとめたもの |
教育基本法 | 日本の教育に関する根本的・基礎的な法律 |
学校教育法 | 教育基本法を基に、学校教育の制度の根幹を定める法律 ※小学校とは何を目指した教育を行うのかなど、各学校の定義を開設している。 |
幼稚園教育要領には、トイレについてどのように書いてあるのか?
では、その幼稚園教育要領には、トイレに関する教育内容は書かれているのか、調べました。
幼稚園におけるおおまかな教育のポイント
幼稚園教育要領に書かれている方針の主なポイントは、下のとおりです。
①健 康
健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。②人間関係
他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人とかかわる力を養う。③環 境
周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。④言 葉
経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。⑤表 現
幼稚園教育要領第2章より(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/you/nerai.htm)
感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにする。
そのなかで、「①健康」の主な教育内容について下のとおり書かれています。
1 ねらい
(1) 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
(2) 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
(3) 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける。2 内容
幼稚園教育要領第2章より(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/you/nerai.htm)
(1) 先生や友達と触れ合い、安定感をもって行動する。
(2) いろいろな遊びの中で十分に体を動かす。
(3) 進んで戸外で遊ぶ。
(4) 様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。
(5) 先生や友達と食べることを楽しむ。
(6) 健康な生活のリズムを身に付ける。
(7) 身の回りを清潔にし、衣服の着脱、食事、排泄などの生活に必要な活動を自分でする。
(8) 幼稚園における生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。
(9) 自分の健康に関心をもち、病気の予防などに必要な活動を進んで行う。
(10) 危険な場所、危険な遊び方、災害時などの行動の仕方が分かり、安全に気を付けて行動する。〔中略〕
排泄、つまり、トイレでおしっこやうんちをできる習慣を身に着けさせる教育は、幼稚園で指導するカリキュラムに含まれている、と、解釈できます。
そういうことであれば、「幼稚園前に何としてもトイトレを完了しなければ!」と、焦って子どもにトイレを強要する必要は全くなく、幼稚園に行きながら覚えてもらえば良いのです(早くトイトレが完了するに越したことはないでしょうが)。
※教育要領を読んだ個人の解釈ですので、間違っていたらコメントいただければ修正します。
では、トイトレは幼稚園にすべて任せてよいのか?
幼稚園教育要領のなかで、トイレトレーニングは幼稚園で教育すべき内容に含まれている、ということはわかりました(あくまで、個人の見解ですが)。
では、家庭ではトイトレを何もせず、すべて幼稚園に丸投げしてよいのか?
という疑問が残ります。
「幼稚園教育要領」のもととなっている法律の一つである、「教育基本法」には以下のとおり記されています。
(家庭教育)
教育基本法第二章第十条より(https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/mext_00003.html)
第十条 父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。
2 国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。
第一義的責任というのは、「まず第一に責任がある」という意味です。
子どもを健やかに育てるための責任は、幼稚園ではなく、その子の保護者にあります。
また、日本国憲法で定められた国民の義務に、『子どもに「普通教育」を受けさせる義務』があるように、トイトレを含め、生活に必要な習慣を身につけさせることは保護者の義務です。
自分の子どもの将来に関わってくることですので、保護者としての責任と義務を忘れずに、ただし、幼稚園という強い味方の存在を忘れず、家族一丸となってトイトレに励んでいきましょう。
我が家でのこれからのトイトレ方針
上で書いたように、子どもの教育の責任は保護者にありますので、幼稚園の協力も得ながら、家庭内でもしっかりトイレトレーニングは継続していきます。
早速、幼稚園の先生方から自宅のトイレトレーニングについて、下のようなアドバイスをいただいたので、これまでのトレーニングを含めて引き続き実践していきます。
幼稚園からのトイトレアドバイス
- オムツ替えるときはトイレの中で(トイレを嫌がる場合はトイレの前でもOK)
- 時間を決めて声掛け、その時にトイレの前まで連れて行く(出る出ない関係なく座るなら座らせる。座らなかったらその場でオムツ交換)
- 嫌がる時は、「幼稚園ではどんな風に座ってるの〜?」って聞いてみる(わが子は幼稚園では素直にトイレに座るらしい)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
巷では、「幼稚園に入る前にトイレトレーニングを完了しなければいけない」という風潮があります(我が家もその考えを持っていました)。
しかし、今回調べた結果や幼稚園の先生方のお話を聞いて、何が何でも完了させなければ! という焦りを持つ必要はない、ということが分かりました(早い時期にトイトレを完了するに越したことはないでしょうが)。
子どもの成長には個人差があります。
焦らず、しかし責任をもってトイレトレーニングに励んでいきましょう。
この記事が、自分と同じくトイトレに悩む方の助けになれば幸いです。
コメント