皆さん、日々の生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
今回から、自分の愛車であるKhodaaBloomのFARNA-SLを通じて、アルミフレームの良さに触れていきたいと思います。
カーボンフレームのハイエンドバイクばかりがメディアを賑わせている世間へ向けて、一石を投じてやろうと思います。
硬い、乗り心地が悪いなど、カーボンフレームの噛ませ犬として取り上げられることの多いアルミフレームですが、その細部を見ていくと、カーボンフレームに負けず劣らず良さが見えてくるのではと思い、この記事を書くことにしました。
あくまで、自分が推測した解説になりますが、これからロードバイクを購入される方の参考になればと思います。
記事は、ブランド編・素材編・パイプ形状編・ジオメトリ―編・インプレ編と、今回を含めて全5回に分けて掲載していきたいと思います。
今回はブランド編と称し、Khodaabloomというブランドと、FARNAーSLというアルミフレームについて簡単に紹介します。
スポーツバイクブランド ーKhodaaBloomー とは?
KhodaaBloom(コーダーブルーム)は日本のスポーツバイクブランドです。国内で流通しているほとんどのスポーツバイクは海外ブランドのものばかり。
公式HPより(https://khodaa-bloom.com/concept/)
それらは、日本人の体型や使用シーンに必ずしも適しているとはいえません。〔中略〕あらゆる日本の人々へ日本のスポーツバイクを届ける。それがKhodaaBloomです。
KhodaaBloomは、自転車や自転車関連用品の開発・輸入・販売を手掛けるホダカ株式会社(以下、ホダカ)が展開するスポーツバイクブランドです。
ホダカは、KhodaaBloomの他にもmarukin(マルキン)、NESTO(ネスト)、THIRDBIKES (サードバイクス)という自転車ブランドを展開しています。
その中で、KhodaaBloomは主にロードバイクを中心に展開していて、各ブランドの住みわけがなされているようです。
ちなみに、2019年からはP&P COMPONENTS(P&Pコンポーネンツ)という自転車パーツブランドまで展開していて、国内のスポーツバイクブランド(企業?)としてはトップクラスに商品展開を進めている企業です。
ちなみに、ホダカの創業者は実名でその半生が小説になっているそうです。
興味のある方は是非。
参考ページ:KhodaaBloom公式ホームページ
KhodaaBloomの由来は?
会社名であるホダカ(hodaka)と、ブランドが花開くようにというbloomをかけ合わせてできた造語で、2007年にブランドは誕生しました。
完成車に付属してくる各種パーツのコスパが非常に良い事でも有名ですが、2015年~2019年までJプロツアーチーム「HONDA栃木」へ機材提供をしたり、MAVICの実施しているニュートラルサービスのバイクに採用されたりと、国内ロードレースへしっかりと貢献している点をもっと評価されても良いのではと日々感じています。
2020年からは「KhodaaBloom オーナーズクラブ(KBOC)」を設立し、KhodaaBloomオーナーへのコミュニティサポートも展開されています。
KhodaaBloom が展開しているモデルは?
2020年12月現在、KhodaaBloomではロードバイクの他にトライアスロンバイク、クロスバイク、キッズバイクも展開しています。
※去年まではMTBも展開していたのですが、さっきHPを覗いたらなくなっていました。おそらく、NESTOがMTBやシクロクロスバイクの展開に力を入れ始めたので、ロードに絞ったのでしょう(あくまで個人の推測です)。
FARNA-SLとは?
さて、いよいよ自分の愛車の紹介です。
ひとつ注意点がありまして、これから紹介する「FARNAーSL」というモデルは、既に生産中止の廃盤モデルです。
2020年現在、公式HPで展開されているFARNAシリーズは、エンデュランスロードという位置づけの、コンセプトが全く異なる別モデルです。
現在は、かつてのFARNAシリーズとおなじレーシングロードの位置づけとしてSTRAUSSシリーズが展開されています。
ちょっとややこしいですが、購入を検討される際はご注意ください。
「FARNA-SL」についての製品ページは既に削除されてしまいましたが、ニュースリリース側のアーカイブに当時の特集記事が残っていましたので、その内容の一部をここで紹介したいと思います。
「FARNA-SL」をKhodaaBloomがどんな思いで世に送り出したのか、その一端を紹介させていただきます。
<ミッションはアルミの常識をくつがえすロードバイク>
「海外のアルミロードバイクは硬くて、レースやロングライドでは使えない」「走りの性能が良いのはわかる。でも足に疲労が残る」「だからカーボンに乗り換えたいと思う。でも、価格や扱い方が不安だ」・・・私たち自身がスポーツとして自転車に乗り、多くのユーザーと触れ合って学んだことのひとつです。
アルミロードバイクの特徴は優れた加速感や剛性感がある一方で、重量や快適性はカーボン等に譲っていました。近年それらを兼ね備えたアルミロードバイクが次々に生まれている中、やはり日本人にとっては乗り心地が厳しいという声もあるということを感じています。基本的に海外製品はその国のライダーを基準に開発されています。平均身長がちがい、体格がちがい、体重がちがい、脚力がちがう日本人のフィーリングに合わないのは当然ともいえるでしょう。日本人がそんなロードバイクに乗って、ライダーとバイクそれぞれの能力を最大限引き出せるのでしょうか?
日本人にとってはアルミロードバイクと比較して、振動吸収性に優れていて軽量なカーボンロードバイクがフィットする傾向があります。しかしながら、スポーツバイクに乗る多くの人にとってカーボン素材は高価で、より扱い方に繊細さが必要になるのでハードルが高い素材ということもまた事実です。KhodaaBloomがアルミに追い求めた思い、それは日本人に最適な剛性を守りつつ、高性能の実現、軽量化の追求、長距離を走れるしなやかさを手に入れること。そして機材として求めやすく、使いやすい点まですべて妥協しないことです。
FARNA SLが、日本のアルミレーシングバイクを再定義します。
公式HPより(https://khodaa-bloom.com/news/media/11364/)
こんな感じで、当時はKhodaaBloom内のカーボンハイエンドモデルそっちのけで「FARNA-SL」の特集記事を作成し、大々的にアピールしていました。
STRAUSSシリーズになってからは昔の熱い想いが全然見えてこず、ただの製品紹介ページになってしまったので、その辺りを期待していた自分は少しさみしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
改めて、自分の愛車と向き合うために始めた新連載企画です。
モデル自体は既に廃盤となっているため、これから入手することは難しいかもしれません(どこかのショップにはまだ在庫があるかもしれませんが)。
カーボンフレームやスチールフレームばかりがもてはやされる日本のロードバイク業界。
アルミフレームにも良い自転車はあるんだよ、ということが伝えられるよう、頑張って書いていきますので、興味がある方は次回もお願いいたします(今回はそのあたりにあんまり触れられませんでしたが)。
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